インターンシップと障害者採用
インターンシップとは何か
インターンシップとは、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」です。
これは、1997年の「経済構造の変革と創造のための行動計画(閣議決定)」により定義され、同年に当時の文部省、通商産業省、労働省が共同でまとめた「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を基に政府から推奨されることとなりました。
その後、徐々にインターンシップに対する考え方が浸透し、現在では企業、大学、学生の間で「働くこと」を実際に体験できる良い機会となり、主に大学1~3年生が行う就職活動の一環として普及しています。
インターンシップの実施期間は企業によって異なりますが、数日から数週間程度の「短期型」と、数カ月から1年ほどの「長期型」があります。長期型の場合は毎週決まった曜日に通うものなど、さまざまなケースがあります。
インターンシップ制度の課題
障害者採用におけるインターンシップは、受け入れに必要な機器や設備の導入など、企業によって職場環境の整備を必要とする場合があり、一般学生を対象にしたインターンシップに比べてより多くの課題があります。
しかし、障害者採用でもインターンシップを実施する企業は少しずつですが増えています。実際の職場を学生に体験してもらうことは、企業にとって受け入れ体制の整備や必要な配慮を考える良い機会となり、入社後のミスマッチを防ぐ意味でも効果が期待できると思われます。