2016年度「障害者の職業紹介状況等」が公表|サーナ・トピック

障害者が自分らしく働ける雇用・求人環境を考える

2016年度「障害者の職業紹介状況等」が公表

採用・就職

ハローワークを通じた障害者の就職件数は8年連続で増加

厚生労働省が2017年6月2日に公表した2016年度の「障害者の職業紹介状況等」によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は、8年連続で増加しました。2015年度の90,191件から93,229件(対前年度比3.4%増)となっています。就職率(就職件数/新規求職申込件数)も48.6%となり、対前年度比から0.4ポイント上昇しています。

また、新規求職申込件数は191,853件で、こちらも対前年度比で4,655件、2.5%増加しました。増加の要因として、精神障害者の新規求職申込件数および就職件数が増加したことを挙げています。

このように障害者の就職件数が8年連続で増加している状況から、厚生労働省が推進するハローワーク等での総合的な障害者雇用対策が着実に効果を上げているといえるでしょう。

知的・精神・その他の障害者の就職件数が伸びる

就職件数を障害内容別にみると、身体障害者は26,940件で前年度から1,063件減少(対前年度比3.8%減)となっています。

一方、知的障害者の就職件数は20,342件で対前年度384件増(対前年度比1.9%増)、精神障害者では対前年度2,971件増(対前年度比7.7%増)の41,367件と大幅に増加しています。その他の障害者も対前年度746件増(対前年度比19.5%増)の4,580件でした。

8年間の就職件数の推移をみると、2008年度の就職件数は44,463件(新規求職申込件数119,765件)で、2009年度は45,257件(同125,888件)、2010年度は52,931件(同132,734件)、2011年度は59,367件(同148,358件)となっています。

2012年度は68,321件(同161,941件)、2013年度は77,883件(同169,552件)、2014年度は84,602件(同179,222件)、2015年度は90,191件(同187,198件となっています。この8年間で就職件数は倍以上に増加し、障害者の職業紹介状況の改善がみられます。

同じカテゴリーの記事

記事一覧