令和3年版「障害者白書」からみえてくる障害者の実情|サーナ・トピック

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令和3年版「障害者白書」からみえてくる障害者の実情

制度

障害者の全国的な状況

 令和3年版「障害者白書」(内閣府発表)には、身体障害、知的障害、精神障害の3区分における厚生労働省調査の基本的な統計数値が掲載されています。これによると、障害者数の概数は身体障害者は436万人、知的障害者は109万4000人、精神障害者が419万3000人という結果が出ています。

 これを人口1000人当たりの人数で換算すると、身体障害者が34人、知的障害者が9人、精神障害者が33人となります。複数の障害がある人もいるため単純な合計数にはならないものの、国民の7.6%に何らかの障害があるという結果になります。

 ただし、精神障害者については、身体障害者や知的障害者のような実態調査が行われていないため、医療機関を利用した精神疾患患者数を精神障害者数としていることから、一過性の精神疾患のために日常生活や社会生活上の制限を継続的には有しない人も含まれています。

施設入所者の割合が多い知的障害者

 また、施設入所・入院状況をみると、身体障害者の施設入所者の割合は1.7%、精神障害における入院患者の割合は7.2%に対して、知的障害者における施設入所者の割合は12.1%となるなど、知的障害者の施設入所の割合が高くなっています。

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