障害者の能力開発を支援する|サーナ・トピック

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障害者の能力開発を支援する

制度

就職の可能性を広げる職業能力開発校

 厚生労働省では様々な就労支援を行っています。その代表的な取り組みに「職業能力開発」があります。具体的には「一般の公共職業能力開発校への障害者の入校促進」「障害者職業能力開発校の設置・運営」「障害者の態様に応じた多様な委託訓練の実施」「障害者の技能に関する競技大会(アビリンピック)の開催」などを行っています。

 「一般の公共職業能力開発校への障害者の入校促進」は、ノーマライゼーションの観点から、自動ドア、スロープ、手すりなど、施設のバリアフリー化を推進して入校を促進しています。また、知的障害者等を対象とした訓練コースを設置して職業訓練機会を提供するとともに、地域における障害者職業訓練の拠点整備を図っています。

 例えば、身体障害者はOA事務、知的障害者には販売実務、事務実務、介護サービス、精神障害者にはオフィスワークなどの訓練を行っています。

 このような取り組みによって技能の向上をめざし、より多くの障害者が就職できるように支援しています。

能力開発における環境整備

 「障害者職業能力開発校の設置・運営」は、一般の職業能力開発施設で訓練を受けることが困難な重度障害者を対象に、その内容に配慮した職業訓練を行っています。この障害者職業能力開発校は全国各地に国立13校、都道府県立6校の計19校が設立されています。

 同様に厚生労働省では、各都道府県に障害者職業訓練コーディネータを配置し、企業、社会福祉法人、NPO法人、民間教育訓練機関などと連携して、能力開発を行う環境の拡大をめざしています。

 また、障害者が日ごろの仕事で培った技能を競う大会「アビリンピック」を開催しています。これは職業能力の向上を図るとともに、広く社会の理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的としています。

 こうした「職業能力開発」に関する各種取り組みは、企業の雇用を促進する「障害者雇用促進法」の制定とともに、就労環境を整えるための重要な施策といえるでしょう。

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