障害内容をいかに伝えるか?|サーナ・トピック

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障害内容をいかに伝えるか?

採用・就職

各段階で入社後のミスマッチを防止する

 就業後のミスマッチを防ぐには、企業の採用担当者、求職者ともに選考段階での入念な確認が大切になります。企業側は求職者の志望動機、働くことに対する意欲、人間性、障害内容の把握などを確認することが重要になるでしょう。

 一方の求職者は、企業の経営理念や事業戦略など企業姿勢をはじめ、希望する仕事の内容、職場環境、障害に対する配慮のあり方などをチェックしないと就業後にミスマッチを引き起こす要因になりかねません。

 こうした相互理解を図るために、就職活動中には様々な機会が設けられています。エントリーシートでは求職者の志望動機や働く意欲、スキルなどを確認でき、会社説明会では企業の経営理念や事業戦略、あるいは先輩社員の体験に通じて仕事内容などを知ることが可能です。

具体的に障害内容を伝えて相互理解を図る

 そんな多くの機会がある中で最大の相互理解の場は個別面談でしょう。1対1の面談は具体的な会話が可能ですから、お互いの確認したい事柄を話し合いましょう。

 とくに障害者の面談では、障害内容の確認が就業後のミスマッチを防ぐためのポイントとなります。では、求職者は採用担当者にどのように障害内容を伝えればいいのでしょうか?

 大切なのはより具体的に説明することです。例えば、聴覚障害の場合だと、「左が聞き取りやすい」「筆談や手話をしなくても口の開き方で理解できる」といったように、できるだけ具体的に伝えることが重要です。

 さらに補助機器やどのような配慮があれば、支障なく仕事ができるのかを伝えるのもいいでしょう。この場合、大切になるのが「何があれば、何ができる」という仕事に対する前向きな姿勢も採用担当者にアピールするべきです。また、こうした相互理解を深める面談にするには、事前の準備で伝え方を検討することも重要です。

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