就職と職場定着を促進するジョブコーチ支援
適切なアドバイスを受けられるジョブコーチ支援
障害者雇用をしたことがない、あるいは経験が少ない事業主にとって心強い公的なサポート制度が、各地の地域障害者職業センターに在籍する職場適応援助者(ジョブコーチ)支援です。これは障害者、事業主および当該者の家族に対して職場適応に関する支援を実施することによって職場適応を図り、雇用を促進することを目的としています。専門家であるジョブコーチが職場に出向き、労働者に対して「業務遂行のための支援」「職場内コミュニケーション向上の支援」などを行うものです。
その支援内容は状況によって様々ですが、一般的には「作業能率を上げる」「作業のミスを減らす」という仕事への適応促進、人間関係や職場でのコミュニケーションの改善などが上げられます。
また、ジョブコーチ支援は、就職に関する支援のみならず、雇用後の職場適応支援、事業主や周囲の従業員に対するアドバイスを行うなど、職場の改善提案も行っています。
同時にジョブコーチは、事業主に対しても「特性に配慮した雇用管理への助言」「職務内容の設定に対する助言」を行います。このジョブコーチによる支援も、雇用経験の少ない事業主や就労経験の少ない求職者に適した制度といえます。
転職を考える方や雇用を検討中の企業が公的な制度やサービスを利用することで、さらに可能性は広がります。
ジョブコーチ制度の有効活用
このジョブコーチによる支援は基本的に2~4カ月程度ですが、1カ月から7カ月の範囲で個別に設定することも可能です。ただし、永続的に行えるものではないので、ジョブコーチの支援を通じて適切な体制を事業所内に築くことが大切になります。
ジョブコーチ支援の最終的なゴールは、事業所内における支援体制の確立であり、障害者の職場定着を図ることです。
このようにジョブコーチ支援を利用することで、その就職はよりスムーズになるばかりでなく、事業主にとっても雇用のノウハウや体制が構築でき、さらなる障害者雇用の浸透や拡大を図ることができます。