就職活動期間の変更
2016年卒業予定の学生から変わる就職活動時期
日本経済団体連合会(以下、経団連)に加盟する企業では、2016年4月卒業予定の学生から現状よりも採用活動の時期が遅くなります。現状の企業の広報活動は大学3年生の12月1日からですが、今後は3年生の3月に繰り下げとなります。2013年の4月に政府からの要請を受けて経団連がこれを了承したことで、現在の大学2年生の就職活動は後ろ倒しになることが決定しました。
元々、経団連では「採用選考に関する企業の倫理憲章」の中で、企業の広報活動や選考活動の開始時期、内定日の遵守などを定めています。経団連に加盟する企業の多くは倫理憲章に賛同しており、今回の就職活動のスケジュール変更でも多くの企業が適用すると考えられています。
企業の広報活動の変更と同様に、選考活動開始も4月1日から8月1日に変更されることになりました。
より重要になる事前準備
このスケジュール変更によって、学生の就職活動はスタートから卒業までの期間が短縮されます。
期間が短くなったことで、学生はスケジュール的に選考を受けられる企業数が減少することも考えられます。こうした状況に対応するためには、本格的に就職活動がスタートする前に自己分析、企業・業界研究などの事前準備を行うことがポイントになると考えられます。学生が事前準備を行うための有効な手段としては、キャリアガイダンスやセミナー、インターンシップ、障害者専門の就職情報サイトが運営する「新卒学生のためのプレサイト」などがあります。これらを利用して、しっかりと情報収集をすることがスタートダッシュにつながるでしょう。