「ホワイト企業」における障害者雇用
離職率が低く、労働環境のよい「ホワイト企業」
高い離職率や劣悪な環境で働くことを与儀なくされる企業が「ブラック企業」と呼ばれるようになって久しいですが、それに対比して「ホワイト企業」という言葉もすっかりお馴染みとなっています。
こちらは「ブラック企業」の対極にある企業で、明確な基準があるわけではありませんが、労働環境が良く、離職率が低い企業などに対して使われています。経済誌では独自の基準でランキングを発表するなど、就職活動をする学生にとって企業選択の一つの基準となっています。
障害者雇用に積極的な「ホワイト企業」
「ホワイト企業」の基準として労働環境や離職率だけでなく、「女性管理職比率」「障害者雇用率」「有給休暇取得率」「従業員の満足度調査」などを挙げる経済誌もあります。
現在、民間企業の法定雇用率は2.3%。厚生労働省の発表によると、2020年の実雇用率は2.15%でした。法定雇用率達成企業の割合は48.6%となっており、過半数は法定雇用率を達成していませんが、「ホワイト企業」と呼ばれる企業は法定雇用率を達成するなど、障害者雇用に積極的な企業も多くあります。障害者が就職活動をする場合、希望職種や勤務条件だけでなく、雇用率など、様々な角度から検討するのも一つの方法といえるでしょう。