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日本学生支援機構が取り組む2016年度の障害学生支援

制度

2016年度全国キャリア・就職ガイダンス」開催

 独立行政法人日本学生支援機構では毎年、文部科学省などと共同で「全国キャリア・就職ガイダンス」を主催しています。2016年度は6月14日に東京ビックサイトで開催されました。

 本イベントは、大学、短期大学、高等専門学校卒業予定者の就職・採用に関し、政府各省の行政説明、自治体・企業の関係者が一堂に会して情報交換や意見交換を行うものです。

 ガイダンスの第二部「多様な学生に対応したキャリア教育・就職支援情報の提供」のプログラムのひとつつとして、日本学生支援機構の障害学生支援課が中心となって企画された「障害のある学生のキャリア教育・就職支援についてのセッション」が行われました。大学や企業の人事担当者を招いて、障害のある学生のキャリア・就職支援のサポートや企業における具体的な就労の好事例などを紹介されました。

障害学生支援の体制整備等を支援する活動を展開

 同機構では、2016年4月の障害者差別解消法の施行を受けて、大学などにおける障害学生支援の体制整備等を支援するさまざまな事業を推進しています。「2016年度全国キャリア・就職ガイダンス」開催もこうした障害学生支援イベントの一つとして行われました。

 2016年8月には、講義・演習形式のカリキュラムにより、障害学生支援の実務者を育成することを目的とした「2016年度障害学生支援実務者研修会(基礎プログラム)」を、9月には「2016年度障害学生支援実務者研修会(応用プログラム)」を開催します。

 さらに、障害者差別解消法の施行を受けて、大学などにおける障害のある学生への修学支援の充実と体制強化を図ることを目的とした全国障害学生支援セミナー「体制整備支援セミナー」を開催します。同セミナーは、北海道地区(7月)、東北地区(8月)、関東甲信越地区(9月)、東海・北陸地区(10月)、九州・沖縄地区(11月)、関西・中国・四国地区(12月)の全国6地区で開催される予定です。

 このように、さまざまな障害のある学生を支援するイベントを行っている同機構の活動は、来るべきノーマライゼーション社会に向けた重要な活動となっています。

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