障害者の就職・雇用活動をサポートするトライアル雇用
ミスマッチを防ぐトライアル雇用
障害者の転職活動ではさまざまな課題が考えられます。特に就業経験の少ない方ほど課題は多くなりがちです。たとえば、「定期的に通勤できるかわからない」「どの程度、サポートなしで仕事ができるか不安」という求職者もいます。
一方、企業側も障害者雇用の経験が少ない場合は、「職場で必要な配慮がわからない」「適合する職域開発が不足」「雇用管理のノウハウがない」などの悩みがあります。
こうした経験不足による企業・求職者の不安解消を目的とした制度に、「トライアル雇用」があります。この制度では事業主と求職者の間で有期雇用契約を結びます。双方にとってのマッチングを図る目的で生まれ、ハローワークから障害のある求職者の紹介を受けた事業主の場合は原則3カ月間の「試行雇用」を行います。試行雇用終了後、事業主には奨励金が支給されます。
このトライアル雇用を経て本雇用への道が開けるので、雇用経験が少ない事業主、就業経験の少ない求職者にとってはメリットのある制度といえます。