障害者雇用を促進する「チーム支援」とは?|サーナ・トピック

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障害者雇用を促進する「チーム支援」とは?

制度

就労支援計画からフォローアップまで

 ハローワークでは、障害者が企業へ就労することを促進するため「チーム支援」という活動を行っています。これは、福祉施設を利用する障害者が就職を希望する場合、一人ひとりに対して、ハローワーク職員と福祉施設職員、市町村の職員などがチームを結成して、就職支援を実施する事業です。

 主査はハローワークの職員が担当。障害者専門支援員等を配置し、関係機関と調整を行います。そして副主査には福祉施設などの職員が勤め、市町村や地域障害者職業センター、障害者地域生活支援センターなどと協力しながら障害者の就職支援を行うスキームを構築しています。

 その活動は、就労支援計画の作成から就労支援・生活支援、そして企業への就職後は、職場定着支援・就業生活支援などのフォローアップまでを行っています。

障害者の就労支援に不可欠な事業として定着

 このハローワークを中心にした「チーム支援」の活動は、障害者自立支援法が施行され2005年度からモデル事業として開始。2007年度には全国で実施され、年々、支援対象者が増加しています。

 2007年度の支援対象者は3,568人でしたが、2018年度には10倍以上の3万8,295人まで増加しています。そのうち就職者数は2万1,306人で、就職率は55.6%でした。このようにハローワークを中心にした「チーム支援」の活動は大きな成果を上げており、今や障害者の就職支援では不可欠な事業して確立されています。

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