日本精神神経学会のガイドライン変更|サーナ・トピック

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日本精神神経学会のガイドライン変更

制度

「障害」を「症」に用語翻訳を変更

 DSM-5の病名や用語に対してさまざまな訳語が用いられ混乱が起きることのないように、公益社団法人日本精神神経学会は、5月28日に「DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン」を作成、発表しました。

 病名・用語を決める際の連絡会の基本方針は、1.患者中心の医療が行われる中で、病名・用語はよりわかりやすいもの、患者の理解と納得が得られやすいものであること 2.差別意識や不快感を生まない名称であること 3.国民の病気への認知度を高めやすいものであること 4.直訳が相応しくない場合には意訳を考え、アルファベット病名はなるべく使わないことなどが挙げられました。

MDS-5の病名・用語の検討を継続

 児童青年期の疾患と不安症、およびその一部の関連疾患において、障害」を「症」と改めることになりました。

 例えば、不注意や多動性、衝動性があらわれる「注意欠陥・多動性障害(ADHA)」は「注意欠如・多動症」に、性別と自己意識が一致しない「性同一性障害」は「性別違和」に変更されます。また、自閉症やアスペルガー症候群をとらえた「自閉スペクトラム障害」は「自閉スペクトラム症」に、強い不安感に突然おそわれる「パニック障害」は「パニック症」に変更されます。

 日本精神神経学会では、旧版の「DSM-4」などと病名が混在する可能性もあり、今後も「DSM-5」の病名・用語について検討を継続していくとしています。内容については、障害者以外の人にもわかりやすいものが求められます。

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