障害者がゆっくりとアート鑑賞できる取り組み|サーナ・トピック

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障害者がゆっくりとアート鑑賞できる取り組み

制度

東京都美術館と東京芸術大学が連携する「とびらプロジェクト」

 東京都美術館と東京芸術大学が連携するプロジェクトに、2012年にスタートした「とびらプロジェクト」があります。このプロジェクトは、アートを介してコミュニティを育む事業として、これまでに数多くの試みが行われてきました。毎年、一般の方からアート・コミュニケータ(愛称:とびらー)を募集して活動しています。

 そんな活動の中に、「障害のある方のための特別鑑賞会」も開催しています。普段は混雑している特別展ですが、障害のある方が安心して鑑賞できるように、休室日に鑑賞会を開催。事前申込制で年4回開催されています

細やかな配慮がなされた取り組みが好評

 対象となるのは、身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳などを持っている方と、その介助者となります。それぞれの展覧会では、アート・コミュニケーターのとびらーが受付や移動のサポートを行っています。また、展覧会学芸員による展覧会ワンポイント・トーク(手話通訳付き)も開催されます。

 これまでも多くの「障害のある方のための特別鑑賞会」が開催され、2021年も「没後70年 吉田博展」や「イサム・ノグチ 発見の道」「ゴッホ展 響きあう魂ヘレーネとフィンセント」などが開催されました。また、今後は「ドレスデン国立古典絵画所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が予定されています。

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