ブラインドサッカーを応用した新しい企業研修|サーナ・トピック

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ブラインドサッカーを応用した新しい企業研修

制度

コミュニケーション研修に利用されるブラインドサッカー

 視覚障害者と健常者が一緒にプレーするユニバーサルスポーツであるブラインドサッカーは国際大会なども行われ、日本でも知られるようになってきました。ブラインドサッカーは「ブラインド」状態の選手と、「見える」状態のゴールキーパーやコーラーと呼ばれる選手がいます。これらの選手同士が的確に声を出し合い、円滑にコミュニケーションを図ることがプレーのカギとなります。

 近年、こうしたブラインドサッカーの特徴が様々なことに応用されています。日本ブラインドサッカー協会では、2010年に学校向け体験授業「スポ育」を開発し、多数の子どもたちに障害者スポーツから学ぶ機会を提供しています。また、その後は企業研修としても応用され、社内コミュニケーションの改善を目的に、複数の大手企業がブラインドサッカーを研修に導入しました。

 日本ブラインドサッカー協会では、2014年4月からは企業研修プログラムを新たに「OFF TIME Biz」と名づけてサービスを提供しています。

「目をOFFにする」と様々なことが発見できる

 「OFF TIME Biz」では、サッカーをプレーするわけではなく、アイマスクをして様々なワークを行います。アイスマスクをした人、していない人が声を掛け合いながらワークする体験型研修です。「情報の8割を収集する」といわれる「目」をOFFにすることで、さまざまな効果があります。

 この研修を体験した人は、わかりやすく伝えること、声を出すこと、相手の話を聞くこと、またそれらを行うタイミングが社内コミュニケーションにおいていかに重要であるかを理解できるようです。
ダイバーシティが進む社会で円滑なコミュニケーションを図る上で、今後さらに注目されると思われます。

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