視覚障害者の読書活動に貢献する日本点字図書館|サーナ・トピック

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視覚障害者の読書活動に貢献する日本点字図書館

制度

長い年月をかけて点字図書や録音図書を充実させる

 視覚障害者にとって重要なコミュニケーション手段となる点字。公共施設の案内表示などで設置されているのをみかけると思います。しかし、点字図書や録音図書が利用できる環境はまだまだ少ないのが現状のようです。

 そんな状況にあって、視覚障害者が読書を楽しめるように各種サービスを行うのが東京都新宿区にある社会福祉法人日本点字図書館です。同館は1940年に本間一夫氏が「日本盲人図書館」を創立したことに端を発し、以後、多くの点訳者によって点字図書が製作され、蔵書となっています。戦後は社会福祉法人化や厚生省の委託事業として発展し、点字図書とともに録音図書の貸し出しも行われるようになりました。

様々なサービスで視覚障害者の読書を支える

 現在では2万数千タイトルの点字・録音図書を保有し、全国の視覚障害者に年間15万タイトルを貸し出す国内最大の点字図書館として利用されています。また、図書の貸し出しに限らず、様々なサービスを提供することで視覚障害者の読書を支えています。

 まず、図書や資料の検索、視覚障害者に向けた施設・団体を紹介する「レファレンスサービス」、点字・録音図書などをインターネットで配信する「インターネット配信サービス」を提供しています。また、他の点字図書館に蔵書のない教養図書を無料で点訳・朗読する「希望点訳・個人朗読」、利用者が所有する専門図書や資料を読み上げる「専門対面リーディングサービス」など、様々なサービスを展開しています。これらを通して、視覚障害者の読書活動に貢献しています。

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