身体障害者の自立や社会参加を促進する「身体障害者補助犬法」|サーナ・トピック

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身体障害者の自立や社会参加を促進する「身体障害者補助犬法」

制度

身体障害者をサポートする様々な補助犬

 身体障害者の自立や社会参加を促進する狙いから施行されている法律の一つに「身体障害者補助犬法」があります。身体障害者補助犬法の第一条には、「身体障害者が国等の管理する施設、公共交通機関等を利用する場合において身体障害者補助犬を同伴できるようにするための措置を講ずること等により、身体障害者補助犬の育成及びこれを使用する身体障害者の施設等の利用の円滑化を図り、もって身体障害者の自立及び社会参加の促進に寄与すること」とあります。

 身体障害者補助犬とは、視覚障害者のサポートをする「盲導犬」、肢体に障害のある人の日常生活をサポートする「介助犬」、聴覚障害者に生活の中で必要な音を知らせる「聴導犬」のことをいいます。

医療機関などのさらなる協力が不可欠

 同法では、国、地方公共団体、公共交通事業者、不特定多数の者が利用する施設の管理者等は、身体障害者補助犬の同伴によって、当該施設とその利用者が著しい損害を受けるおそれがある場合、その他のやむを得ない場合を除いて、補助犬の同伴を拒んではいけないと定めています。

 同法律は一部を除いて2002年に施行されました。厚生労働省では補助犬の受け入れが円滑に進むように、補助犬の役割や訓練・管理などについて紹介した冊子を作成するなどの活動を行っています。また、障害者が利用する機会の多い医療機関に対して協力を呼びかけるなど、積極的な理解促進を図っています。

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