視覚障害のある学生に対する修学のための支援策|サーナ・トピック

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視覚障害のある学生に対する修学のための支援策

制度

授業に関する視覚障害者への主な支援策

 大学、短期大学、高等専門学校が視覚障害のある学生に対して、どのような授業支援を行っているのか、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の「大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果報告書」(2020年度)からみえてきます。

 同調査の回収は大学が801校、短期大学が315校、高等専門学校が57校でした。その中から授業に関してどのような支援をしているのかという調査では、次のような結果が出ています。

大学、短期大学、高等専門学校すべての学校の中で、多く取り入れている視覚障害者を対象とした支援では、「配慮依頼文書の配布」、「教材の拡大」、「教室内座席配慮」、「講義に関する配慮」「授業内容の代替、提出期限延長等」などが挙がっています。

支援ツールなどを活用したきめ細やかな支援策

 さらに、支援ツールなどを活用したより細やかな授業に関する支援策が導入されているケースもあります。例えば、「教材の拡大」、「教材のテキストデータ化」、「履修支援」、「読み上げソフト・音声認識ソフト使用」、「実技・実習配慮」、「解答方法の配慮」などが挙げられています。

 その他にも、居場所の確保、通学支援、個別支援情報の収集など「学生生活支援」、自己管理指導、対人関係指導などの「社会的スキル指導」、専門家によるカウンセリング、医療機関との連携、医療機器・薬剤の保管などの「健康管理・生活支援」、キャリア教育、障害学生向け求人情報の提供、就職支援情報の提供・支援機関の紹介、インターンシップ先の開拓などの「進路・就職指導」などに力を入れていることが、当調査から浮かび上がっています。

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