視覚障害者向けスマートフォン文字入力ソフト
視覚障害者30名の意見を反映して開発
スマートフォンはコミュニケーションや情報収集に不可欠なツールとして利用されています。スマートフォンで文字入力する際は、画面に表示されるひらがな、アルファベットや数字などの「キー」を探して、指で正確にタッチする必要があります。しかし、キーの位置が正確にわからない視覚障害者にとって、スマートフォンでの文字入力は困難です。
そんな中、日本電信電話株式会社（以下、NTT）は視覚障害者向けスマートフォン文字入力ソフト「Move＆Flick」を開発しました。開発の過程では、視覚障害者約30名の意見が反映されています。
スライドさせることで入力可能
「Move＆Flick」は、スマートフォン画面中央部分を指でタッチすると、フリック入力画面が表示され、触れた位置から指を8方向のいずれかにスライドさせて子音を選択。その後、同じように指を8方向のいずれかにスライドさせて母音を選択することで、ひらがなの入力が可能です。これによって、従来のような画面に配置されるキーを正確にタッチする必要がなくなりました。
また、画面の左右には入力した文字を漢字変換する機能や入力した文章を音声で読み上げる機能なども付加されています。
