障害学生に対してさまざまな配慮をする大学の入学試験|サーナ・トピック

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障害学生に対してさまざまな配慮をする大学の入学試験

制度

多くの学校で障害学生への配慮を実施

 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)から、「令和2年度(2020年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果報告書」が2021年8月に発表されました。

 この報告書では、令和2年度入学者選抜においての調査結果も掲載しています。それによると、入試要項等への障害学生配慮に関する記載状況について、要項(紙)やホームページに記載している学校は838校で、その内訳は大学627校、短大161校、高等専門学校50校となっています。

 また入学者選抜における配慮(特別措置)の事前相談の受付方法については、「全学共通のルールで期間を設けている」が397校で、その内訳は大学253校、短大129校、高等専門学校が15校でした。

さまざまな障害内容を想定して幅広い施策を実践

 さらに2020年度の入学者選抜において、実施可能な配慮についての調査では次のような結果が出ています。

 さまざまな配慮が実施されていますが、その中で主なものを取り上げます。点字問題を点字で解答150校、拡大文字問題の準備600校、拡大解答用紙の準備572校、音声で出題し音声で解答60校、マークシートに替えて文字で解答149校、試験時間の延長661校、拡大鏡等の持参使用870校、車椅子の等の持参使用957校、トイレに隣接する試験室に指定905校、松葉づえの持参使用947校などという結果が出ています。

 この結果からも、それぞれの障害に合わせて多くの配慮がされていることがわかります。

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