災害時に役立つIT機器による障害者支援|サーナ・トピック

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災害時に役立つIT機器による障害者支援

制度

「公益社団法人かながわ福祉サービス振興会」の障害者IT利活用推進事業

 神奈川県の受託事業として障害者IT利活用推進事業を行っている「公益社団法人かながわ福祉サービス振興会」では、障害者のIT利用による社会参加促進を目的にさまざまな支援活動行っています。

 同団体では、その支援活動の一環として「障害者のためのアプリ」というホームページを設け、障害者が日常生活で役立つスマートフォンアプリを「コミュニケーション支援」「交通」「学習」などのカテゴリー別に紹介しています。

 その中のひとつ「緊急時・安否確認」のカテゴリーには、近年発生している大型地震を受け、災害時に役立つアプリが数多く紹介されています。そのどれもが実用性を重視して選出されており、これまでにも気象特別警報を通知する無料アプリ「Safety tips」など、災害時の状況確認を中心としたアプリ情報が紹介されてきました。

新たに紹介された「防災」アプリ情報

 「障害者のためのアプリ」には定期的に新しいアプリの紹介が追加されます。 2016年4月には、「緊急時・安否確認」のカテゴリーに緊急時の安否確認を中心とした新たなスマートフォンアプリが紹介されました。

 そのなかのひとつ、「防災情報 全国避難所ガイド」は、現在地周辺のAED設置場所を検索して地図上に表示することや、現在地からAED設置場所までの距離や登録されている設置台数・設置場所・使用可能時間帯などを確認できるアプリです。現在は神奈川県内のみでの対応ですが、今後、全国の自治体から情報提供を受けて随意登録を拡大していく予定です。

 また、災害用の伝言アプリとして、各携帯キャリアの「災害用伝言板」が掲載されています。これらは安否確認のための伝言掲示板のほかに音声メッセージによる安否情報の送受信をすることができます。

 その他にも、緊急時に自身の居場所を地図で共有するアプリ「Howler」や手助けが欲しい車いすの方が周囲の方々に助けを求める通知を送信するアプリ「SOS」など、災害時に多くの場面で役立つアプリ情報を紹介しています。

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