障害者とフリークライミング|サーナ・トピック

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障害者とフリークライミング

制度

特徴あるNPOモンキーマジックの障害者支援活動

 フリークライミングというスポーツを通して、「視覚障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げること」を目的として、ノーマライゼーションの社会をめざしているのが東京都武蔵野市にあるNPO法人モンキーマジックです。

 一般的にはまだメジャーなスポーツとはいえないフリークライミング。健常者でも挑戦するにはハードなスポーツと考えている方も多いと思いますが、同NPOはこのフリークライミングを視覚障害者に広げる活動を続けています。

 視覚障害者など様々な人にアウトドアスポーツの素晴らしさを伝えると共に、当事者である視覚障害者や晴眼者(健常者)が一緒にスクールなどに参加することで、視覚障害者や弱視者に対する理解振興も設立の目的としています。

視覚障害者にフリークライミングが適している理由

 同NPOが視覚障害者にフリークライミングが適している理由として挙げているのが、以下の5つです。

(1)対戦相手や飛んでくるボールなどがなく、自分自身のスピードで課題と対峙し楽しむことができる。(2)クライミングロープによって安全が確保されているため、思い切って体を動かすことができる。また、ビレイヤー(確保者)とのパートナーシップを身に付けることができる。(3)障害者のためにデザインされたのではなく、晴眼者と同じ課題を、同じルールで解決することができ、機会を共有することで相互間の交流と障害者理解の促進にも貢献できる。(4)「自らの力だけで課題を解決し、ゴールに至る」クライミングの過程が、視覚障害者の日常生活力の向上にも貢献できる。(5)外出そのものの機会となるだけでなく、自然の中で過ごす時間を持つ機会となる。

 このようにアウトドアスポーツを通じて、障害者一人ひとりが自分の目標に向かって楽しみ、自分の成長を実感できる場や機会を持つことはとても大切なことです。同NPO法人のような特徴ある障害者支援の活動を、社会の一般の方にも情報発信していくことで、さらなる理解促進につながっていくでしょう。

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