川崎市が「障害者の就労体験事業」の結果を報告|サーナ・トピック

障害者が自分らしく働ける雇用・求人環境を考える

川崎市が「障害者の就労体験事業」の結果を報告

採用・就職

自治体と企業や団体が協働して課題解決に取り組む

川崎市のホームページには、川崎市が包括連携協定を締結するNPO法人ピープルデザイン研究所との協働事業として行っている「障害者の就労体験事業」について、1年間の取り組み報告と題した活動報告が掲載されています。

包括連携協定とは、地域社会が抱える様々な課題に対して、企業などと自治体が協定を締結し、連携・協力して解決に取り組むものです。現在、全国で急速に広がり、民間企業だけでなくNPO法人、大学などと自治体が連携し、様々な取り組みが行われています。

川崎市とNPO法人ピープルデザイン研究所の協働事業では、「障害があっても働く意欲を実現できる社会づくり」をめざして、地元のスポーツチームや企業とのコラボレーションによる、就労をめざす障害のある方にスポーツや文化的イベントなどでのスタッフ業務を体験してもらう就労体験を実施しています。

2016年度は17企画、48回の就労体験を実施し、延べ486名(実数261名)が就労体験に参加しました。また、この1年の就労体験の参加者から59名が支援機関の支援を受けて、一般企業への就職に結びつきました。2015年度の延べ参加人数438名、就職者数10名と比較しても、同事業が着実に成果を上げているといえます。

障害者雇用・就労促進をめざした就労体験

2016年度の17企画をみると、川崎フロンターレ(Jリーグ)、大相撲川﨑ふるさと場所、富士通フロンティアーズ(アメフト)、アイスクリームキャンプ(川崎競馬)、身体で聴こう音楽会、ピープルデザインシネマ、かわさきハロウィン、多摩川マラソンなど、様々なスポーツやイベントにおける就労体験が行われました。

2016年度に行われた就労体験の参加者は

(1)就労支援機関で就職のトレーニングや支援を受けている障害のある方(42名が就職)、(2)就労継続支援施設等に通所している障害のある方(2名が就職)、(3)精神科デイケアに通院している方、(4)区役所などの行政の相談機関に相談をしている障害のある方、(5)生活保護を受けている方(2名が就職)、(6)引きこもりの方(1名が就職)、(7)自立支援を受けている元ホームレスの方(12名が就職)、(8)既に働いている障害のある方 となっています。

今回参加した方からは「就労体験を数回参加したことで、人前に立って挨拶をしたり会話をすることが苦でなくなった」「苦手意識をもっていることにも勇気を出して挑戦すべきだと感じた」などの意見が挙がり、有意義な就労体験となったことがうかがえます。このような障害者雇用・就労促進の活動が、全国の自治体でさらに積極的に展開されれば、雇用機会の拡大につながっていくことでしょう。

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