障害特性で異なる障害者の職場定着の課題|サーナ・トピック

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障害特性で異なる障害者の職場定着の課題

採用・就職

入職後と一定期間経過後では課題が異なる

 2012年に独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者職業総合センターから発表された「障害者の職場定着支援のために」では、障害者の職場定着の課題について、時期別課題のアンケートを行っています。入職時頃の課題と一定期間経過後の課題という異なる時期でどんな課題があるのかをまとめたものです。

 その結果によると、入職時頃の課題では、回答総数196件のうち、「障害者に対する従業員の理解」が81件、「職場内の協力体制」が65件、「コミュニケーション」が51件、「職務内容」が50件、「勤務時間」が48件といった項目が上位に挙がっています。

一方、一定期間経過後の課題では、回答総数188件のうち、「コミュニケーション」が55件、「職務内容」が39件、「職場内の協力体制」が34件、「健康管理」が33件、「障害者に対する従業員の理解」が31件、「家族との連絡、連携」が31件という結果が出ています。

 この結果から、上位の項目は大きく変わらないものの順位に変化があることがわかります。障害者に対する理解は従業員に浸透するようですがコミュニケーションの課題は残っています。また一定期間が過ぎると、健康管理や家族との連絡、連携など、継続的に働くための課題が浮上しています。

障害特性に合わせた課題克服が重要になる

 さらに障害内容別に課題をみると、障害特性でその内容は異なっています。ここでは一定期間後の課題のみを取り上げます。まず、肢体不自由では「健康管理」「職務内容」「キャリアアップ」などが上位になっています。聴覚障害では「コミュニケーション」「職場内の協力体制」などの項目が挙がっています。

 そして知的障害者では「コミュニケーション」「職場のルールの遵守」「家族との連絡、連携」などの課題が挙げられ、精神障害者では「勤務時間」「コミュニケーション」などが上位になっています。

 このように障害特性によって職場定着のための課題は異なることから、企業においては障害特性に合わせたきめ細やかな支援体制や取り組みが行われれば、さらなる障害者の職場定着が図れることを示唆しています。

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